昨日の続き 今回のケース、京都出身で東京在住の70歳代女性。ご主人が先月亡くなり、別に抱える諸事情で子どもたちは介護困難、女性の親族は京都在住。病状等は詳しく書けないが「認知症」がだいぶ進行している模様。
さて、この様な都道府県を越える場合の、京都まで連れ帰って、その人にふさわしい施設にたどり着くまで、如何にしたらスムーズに行えるのか、親族には皆目理解できない場合が多い。
それは当然のことで、現在お世話になっている病院・施設の紹介状・診断書等書類一式で事足りると思うからだ。
ところが、介護認定の有無や病状含めた状態確認の書類を前提としても、例えば介護保健施設にお世話になる場合は、施設相談員が「本人」の面談と調査が必須で、府県を越え遠方まで「面接」に出向くことは不可能なこと。従って、介護施設入所は先ず困難
ならば次は、京都の病院へ転医させてもらって、介護施設相談員の「面接」を受け、「入所待ち」が手順となる。はず。しかし、しかし、これが難しい。何故なら一般的に社会的入院と呼ばれる状態の方を受け容れる「病院」が無い。ベットが無い
医療構造「改革」が押しすすめられ、療養病床の削減を中心とする在院日数の短縮などを具体的にあげて療養型病床削減が進められているからだ
いま、国が行おうとしている一層の総医療費・社会保障費の抑制政策は、医療崩壊の危機にある事態をより深刻にするだけだ
考えてみて、2011年度末までに介護療養病床を廃止し、医療療養病床を今ある38万床から15万床に削減するって言うことは、今後確実に増加が予想される高齢者が、安心して必要な医療や介護を受けることが出来なくなるって言うこと、だから今こそ療養病床の充実こそが必要なんだよ。全く実情を無視した削減の押しつけは「療養難民」、「介護難民」を大量に生み出すことになりるじゃないか
結局、家族・親族に負担を強いる。自己責任で何とかしろと言う新自由主義の側面がこんな形で現れている。本来困った時に支える国の責任・社会保障は何処へ行った
さて、この方のその後が気になります 病院又は施設の玄関までたどり着ける方策はなど書き込んでいきますね
今日、病院に相談に行かれたそうですけど、60人の方が順番待ちだそうです。いくつもの療養型病院へ予約され、待機する皆さんがいる。ひどすぎますよね(>_<)
投稿情報: カム→BIN★さん | 2008年10 月22日 (水) 19:07