オバマ大統領:内政問題、経済を優先…医療改革棚上げ【ワシントン及川正也】
オバマ米新政権が20日発足した。深刻な金融危機や失業率、アフガニスタンの治安悪化など緊急の課題は経済と対テロ戦争だが、オバマ氏は20日の就任演説で「危機」の具体例に「高額な医療費」として医療制度などの課題にも触れた。しかし、経済を除く内政問題はしばらくは棚上げになりそうだ。
医療保険改革は今回の大統領選でも大きなテーマとなり、オバマ氏も優先度の高い政策として扱った。オバマ案は連邦政府に新たな保険制度を導入させ、義務付けはしないものの「国民皆保険」へと近付けるものだ。だが、医療政策は先に発表した総額8000億ドル超の総合経済対策にも盛り込まれたものの、柱は医療コスト削減や医療事故防止をにらんだ医療カルテの電子化で、肝心の制度の抜本改革は先送りされそうだ。……と報じた
前回、ムーア監督のドキュメント映画『シッコ SiCKO』を紹介し、ムーアさんはどう受け止めたのかなぁって書いたけど、「やっぱり」と思っただろうね。確かクリントンさんが大統領婦人の時に同じように試みたけど保険業界など財界の圧力に屈した経過があるしね。
「人民の人民による人民のための政治」が望まれていると思うよ、オバマさん
リンカーン大統領を尊敬しているのならね
新聞の外信面に下記の記事があったので参考までに…
オバマ米大統領就任式への献金 8割がウォール街などから
20日、ワシントンで行われたオバマ新米大統簡就任式に対する献金のうち、約80%がウォール街を中心とする大企業役員からのものでした。
オバマ氏は大企業、ロビイストからの献金受け取りを拒否しましたが、大金持ちからの献金が就任式を支えていたことになります。
政治と金の問題を追及している米民間団体パブリック・シティズンによると、14日までに式典を主催した大統領就任委員会が集めた献金3530万㌦(約31億8千万円)のうち、8割近くの2760万㌦(約24億8千万円)はわずか211人の大口献金によるものでした。
しかもそこに名を連ねたのは、ウォール街の金融・証券会社の重役。シティグループのサスマン副会長の30万㌦を筆頭に、リーマン・ブラザーズのギルバート取締役の18.万5千㌦、UBSアメリカズのウルフ会長兼最高経営責任者(CEO)、ゴールドマン・サックスのスカリー副会長の10万㌦、同社のへイマン取締役の5万㌦、ワコピアのプリンゾン副会長の3万5千㌦などとなっています。
パブリック・シティズンのクレイグ・ホルマン氏によると、今回の就任式で最終的に5000万㌦(約45億円)が集まり、前回2005年のブッシュ前大統領の就任式の4000万㌦を上回る見通し。
同氏は「ウォール街は史上最大の『救済』の最中にある」と指摘。金融界が新政権に取り入るための献金だと批判しています。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。