インド洋から地中海の間のスエズ運河を通るために、東アフリカの角って言うソマリア沖を通らなければならないそのソマリアは1991年勃発の内戦により国土は分断され、事実上の無政府状態が続き、エチオピアの軍事支援を受けた暫定政権が首都を制圧したものの、依然として内戦状態が続いているんだ
そして、興味深い記事があったので紹介する
ソマリア沖海賊問題
国連専門機関の国際海事機関(IMO)の関水康司海上安全部長は24日、都内の日本財団で講演し、ソマリア沖海賊問題解決のためには「地域の対海賊能力の確立」が最優先課題だと述べ、日本政府の技術面での貢献を要請しました。
関水氏は、当面のソマリア沖海賊対策として「各国艦船による抑止力は必要だが、これは対症療法にすぎない」と指摘。IMOとしては、今年1月にソマリア周辺国が採択した「ジブチ行動指針」に基づく「海賊情報センター」や「訓練センター」の設立をあげ、「東南アジアのように、地域自身が海賊問題に取り組むことが最大の課題」だと述べました。
また、海賊の取り締まりを実施するコーストガード(沿岸警備隊)の配備について「先進国の技術・経験が不可欠」だとして、日本の協力を呼びかけました。さらに、長期的にはソマリアの安定と法秩序の回復がカギを握ると指摘しました。
何故この記事を紹介したのかと言うと。いま政府は、ソマリア沖の海賊問題で、海上自衛隊を「海上警備行動」として派兵するとともに、さらに武器使用の拡大などに道を開く「海賊対処新法」の成立を急いでいるからだ。
「初めに派兵ありき」で、海賊問題について真剣な検討も対策もないまま決定したソマリア沖派兵を撤回するように求めたいと思うからだ
マラッカ海峡での海賊対策に貢献した実績もある海上保安庁の保持する経験と力も生かし、資金、技術面で周辺国への援助をはじめ国際協力すべきだ
また根本的な対策として、紹介した記事でも言われているようにソマリアの無政府状態を解決し、国民生活の安定が重要。このための国際協力に日本が積極的な役割を果たすことこそが求めらている。それは、憲法9条をもつ日本が、「自衛隊派兵ありき」で対処すべきではないからね
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