今夜ホームレス支援NPO法人の集いに参加
その場で、Mさんから自費出版のA4版114頁の冊子をいただいた。 表題は「日本の貧困」とあり、戦争体験や昭和20年代のご自身の貧困体験もふれながら、2008年10月より作業に取りかかり各種書籍や新聞報道をはじめとしてた資料も網羅している力作
「あとがき」に引用され文章が、Mさんのこだわりを示していると思う。そのまま紹介したい
「歴史を繰り返すな」
A:明治31年(1898年)に出版された、横山源之助著「日本の下層社会」の序文に、日野資秀が次のように記している。
社会問題とは何ぞや、即ち下層人民問題なり、この下層人民は国民の最大にして、しかも一国生産の主動力たり、この一国生産の主動力たる下層社会の状態を改良進捗せしめざれば、国民の幸福得て望むべからず。
110年も昔、おびただしい下層労働者らの境遇を憂いている。常に抑圧されている労働者こそ、生産をにない、社会を動かし、民の幸福をもたらす存在であるゆえ、配慮が必要であるという主旨。
B:昭和3年(1928年)、日本で初めての第一回普通選挙で、宇治を中心とした南山城の選挙区で立候補した山本宣治は推薦を受けた労農党の選挙公約を、次のように述べた。
労農党は、今度の総選挙にさいして、四つの要求を掲げています。
第1に、労働者に仕事と食を与えよ。
第2に、税金は資本家と地主に出させよ。
第3に、働く農民に土地を保証せよ
第4に、すべての人民に政治的自由を与えよ……であります。
今日、日本全国に約60万から70万人の失業者がいる。その中の多くは昨年の金融恐慌での犠牲になって工場から放り出された労働者です。この人々は働こうにも働く所がなくて、妻や子と一緒に、この寒空に死ぬほどの苦しい悲惨な生活をしております。しかるに歴代の政府は、これらの気の毒な我が同胞を見て見ぬふりをしています。一方、欧米諸国の進んだ国では、すでに失業者を救うために、いろいろな方法を講じている。
この演説は、今の日本の社会を映し出しているかのようです。私たちは、哀しい歴史を繰り返すまい。私たちは声を上げて、大量解雇者を出した大企業の責任を求めたり、政府に救済策を要求していきたいものです。…と締めくくっている
そう歴史を繰り返させていいけない がんばりたい
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。