昨年10月にブログ(10/21付「介護の社会化は何処へ)に書いた婦人が、7ヶ月待ってやっとふるさとの街にある施設に11日入所できたと聞いた
東京からの移動は新幹線の「多目的室」を利用して親族が付き添っての移動だ、ご苦労されたことだろう
さて「家族が支える介護から社会が支える介護へ(介護の社会化)」、「在宅で安心できる介護へ」、「サービスが選択できる制度へ」と大宣伝で2000年4月に始まり今年4月で10年目を迎えた。
ところで、下記のような記事に目がとまった
MEDIFAX 2009年05月12日(火)5638号
介護・看病疲れで殺人、08年は48件 07年の30件から増加
佐藤勉国家公安委員長は11日の衆院予算委員会で、介護・看病疲れが原因となった殺人事件は2008年に48件あったことを明らかにした。被害者は、被疑者の実父母と配偶者が多数を占めた。07年の介護・看病疲れが原因の殺人件数は30件で、1年で18件増えた。
警察庁によると、08年の被害者の内訳は、被疑者の実父母が17件(前年8件)、配偶者(内縁含む)が21件(同15件)、実子が7件(同3件)だった。
また、3月3日付「毎日新聞」の記事は「介護保険 殺人防げず」として、08年に起きた介護殺人・無理心中は32件、その内の約半数は介護保険を利用していたと報じている
この様な悲劇を産み出した背景に、社会保障費を毎年2200億円を削減し続け、1兆6千200億円も国民に負担を強いた「小泉構造改革」の負の遺産にあることは間違いないと思う
補正予算案の十分の一を削減した社会保障費へ回すことこそ、当初の声だかに宣伝した介護保険制度の実現に即つながる
同じ穴のムジナの自民・民主の政権争いは、どう見ても…介護者を抱える家族や、介護関係者の願いに応えられないと思うけど…どう思う
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