11年1月に開かれた「みぎわ会」冊子より、先生の詩を紹介したい(^^)
”ふくら すずめ” 細川 汀
遠くで北風が鳴っていた。
枯れ葉が舞いあがり 時々姿を消していた
食べるものがない 目のまえが昏い ※昏い←くらい
行くあてがない 助けてくれるものもいない
どんな時代を生きてきたというのか
身が凍るような思いで 羽を思い切りふくらませ
体温にぬくもる空間をひろげようとする
それが生きている唯一のしるしだ
わたしだけではない あなたも冷えきっている
ふくらすずめの群れが寒風の中をさまよう
現在の社会にもありそうな 閉鎖社会
ながい時間のぶあつい透明ガラスの向う
あのすずめたちはどこへ行ったのだろう
多くのすずめは斃れたかもしれない ※斃れた←たおれた
それでも彼らの交わす鳴き声が
どこからか聞こえてくるような気がする
ふくらすずめは今もたたかっている
寒風の中を必死についばんでいる
細川汀から学んだことから、教育における労働安全衛生を連載させていただいています。Googleブログのほうが不都合がありうまく検索出来ません。がYahoo!のブログにも同一文がのっています。長文ですが、お暇な時にお読みください。
投稿情報: 山城貞治 | 2011年9 月 4日 (日) 03:05