昨日に続き現地からのメールより転載しておく
訪問した避難所・多賀城市立天真小学校では、今日3月24日は被災で遅くなった卒業式の日。体育館と校舎一部を避難所にしている為校舎の3階で行われていた。
元々6年生は2クラスのみ。更に、家の後片付けで出席出来ない生徒や、生きて卒業できなかった生徒も多くあり、更に寂しい卒業式になってしまった。
生徒達や父兄の服装に正装はほとんど無く、大多数が着の身、着のままの服装。ささやかな卒業式ではあったが、手作りの卒業式で温かい式であった。
未曾有の被災を受けた今年、卒業を迎えた生徒達を送る父兄や先生方、住民の方々の思いは例年にも増して一層強かったのか、「イエスタデイワンスモア」のメロディと共に卒業生を見送る列が最初は、先生と父兄だけであったのが、避難している方々が次々に列に加わった。
更に、地元のボランティアさんや復旧に来ていた工事業者の方々までもが列に加わり、その後診察が終わった私達全員も自然に送る列に加わった。
気付けば何百人もの列ができていた。
生徒達だけでなくそこにいたみんなが、送る顔も送られる顔も、涙と笑顔で一杯であった。
「この未曾有の逆境に負けず、子供たちが明るい幸せな人生を歩んでいって欲しい」という希望を…ここにいる皆が心から祈らずにはいられなかった。
今日の卒業式は私達にとっても、生徒達にとっても色々な意味で一生忘れられないだろう。
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