6月10日から震災支援に入った仲間からのレポートを紹介
震災からちょうど3ヶ月目にあたる6月11日14:26分、近畿から夜行バスで参加した私たち総勢258名は、ボランティア支援行動の手を止めて、住民の方々と共に黙祷を行った。
支援先は太平洋側沿岸部に位置する亘理郡 山元町。
津波の直撃で壊滅的な被害を受けており、世帯5201戸のうち家屋の全壊が2103棟(うち流出1002棟)、大規模半壊540棟 半壊399棟の被災状況で被害の大きさに先行き不安が大きい場所。
支援内容は阪神淡路大震災を体験した医療生協が中心となり継続的に行っている現地の要求に沿ったもので、民家の瓦礫の片付け、ヘドロだし、庭のヘドロならし等であった。
Aさん宅は家は半壊しても何とか住める迄になっていたが、畑は全て全壊。イチゴを栽培していたという畑は跡形もなく瓦礫・ゴミ・ヘドロの塊の散乱した荒れ地になっていた。畑ならしをしているとヘドロの塊、壁材、食器等の日用品、本、CD,ガラス、レトルトパック、誰のか分からないアルバムや通帳、位牌も出てきた。 ひたすらゴミ、ヘドロを取り除きデコボコの地をならした。「ありがとうございます…でも、もうこの畑は使い物にならないし…どうしようかねぇ…」とAさんの何とも悲しい言葉を聞いた。
午後に支援を行ったBさん宅では支援者50人以上が一斉に作業を行い、家屋の片付け・庭の掃除・多量の土砂・ヘドロ出しを行った。家族数人では何日かかっても出来ない作業が一日であっという間に片付き、何とか自宅を再び使える目処が立って来た様子。Bさんにも非常に喜んで頂く事ができた。
プラットホーム、駅前後の線路や駅舎が流され跨線橋が宙に浮いていた。この周辺は常磐線はもちろん水道、電気などライフラインの復旧の目処も立っていないという。
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