ナショナルミニマム(national minimam)=国民的最低限
全ての国民に保障される生存・生活水準で、国民的最低限と訳される。
19世紀末に、イギリスのウェップ夫婦によって提唱された。個人や社会集団によって生存・生活水準が追求されてきたが、労働運動で労資間の交渉と共に国家に介入をさせて制度による最低生活保障を行うという構想で、全国民に及ぼされるのもになった。今日では、所得保障のみでなく、医療保障をはじめ、教育・住宅・環境などの生活関連の公共施策を含めて考えるようになってきた。憲法25条の「健康で文化的な最低限度の生活」もその例である。最低生活は、理論生計費などの手法で決めることは出来るが、これがそのまま現実の最低生活保障水準になるものではない。税制が国家財政の規模を決めるし、最低生活保障への財政配分の規模も簡単に国民的合意が成り立つわけではない。ナショナルミニマム重視で一致する世論形成が必要である。(真田 是、大月書店「社会福祉辞典」による定義から)
連日ニュースで報じられる「派遣切り」の話題。根底は上記に引用した「国民的最低限」を世論で実現させることだ
いのちと暮らし、平和についてもっと敏感になろう
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